大村教授の美術鑑賞・美術史講座「ギベルティ伝:生涯と作品」NEW

【12/10開講】ロレンツォ・ギベルティは、ゴシック後期からルネサンス初期に活躍したイタリアの彫刻家である。フィレンツェのサン・ジョヴァンニ洗礼堂の北側および東側のブロンズ門扉が代表作で、彫刻のみならず、建築、金属細工、著述にまで及び、初期ルネサンスにおけるもっとも著名な芸術家の一人である。フィレンツェに生まれたギベルティは1401年、洗礼堂北側門扉コンクールに参加し1位に選出された。1403年に洗礼堂の北門制作に着手し1424年に完成、翌1425年さらに東側門扉をも委嘱され1452年に完成するが、共に旧約・新約聖書の場面で構成された。先の北側門扉の表現がゴシック様式を反映し、一方、東側門扉はドナテッロの影響を受けたルネサンス彫刻の様相が多く見られ、後にミケランジェロは「天国の門」と賛辞を送った。また、フィレンツェのオルサンミケーレ聖堂に残る『聖ヨハネ』(1414)は、依然ゴシック様式であるが、『聖マタイ』(1422・同聖堂)には古典回帰的な傾向が見られる。晩年、1447年頃から着手された著述『覚え書』I Commentariiは、貴重な資料である。



講座内容
1回 洗礼堂鋳造コンクール:イサクの犠牲
2回 洗礼堂北側門扉の制作:受胎告知など
3回 フィレンツェでの制作活動:聖ヨハネ
4回 洗礼堂東側門扉の制作:天国の門
5回 オルサンミケーレ聖堂の彫刻:聖ステファノ
6回 晩年期の作品:祝福のキリスト

曜日・時間

第2・4火曜日15:30〜17:00

受講料

受講料:13,200円(3カ月6回)

初めての方は、入会金500円、1年以上受講のない方は、再入会金500円が必要です。ただし1DAY、体験講座、70歳以上の方は入会金が不要です。
体験や受講希望の方は事前にお申し込みください。価格はすべて税込です。

講師

大村 雅章

講師プロフィール

金沢大学美術教育コース教授

持ち物

筆記用具

備考

事前にご予約ください。